周辺情報
朝比奈切通し
朝比奈峠 鎌倉十二所側入口イメージ
朝比奈峠 鎌倉十二所側入口
鎌倉は、四方を海と山に囲まれた要害の地です。そのため、陸路で鎌倉に入るには、尾根越えの切通しを利用することになります。

切通しは輸送の要路でしたが、戦時下には敵の侵入を防ぐ必要があり、鎌倉には七カ所しか設けられませんでした。朝比奈切通しはその1つで、金沢方面に通じる唯一の切通しであり、大変重要な位置を占めていました。

車で鎌倉に入る際に通る朝比奈峠は、この朝比奈切通しに沿って昭和31年に開通されたものであり、本来の切通しは南側の狭い山道となります。そのため、今でも当時の姿を色濃く残しています。
朝比奈切通しイメージ
朝比奈切通し
朝比奈切通しは、六浦と鎌倉を結ぶための道、六浦道にあります。六浦は、「むつら」と読み、現在の横浜市金沢区のことです。
当時は安房・上総・下総方面からの物資がここに集められていました。 また、製塩の地でもあり、生活に欠かすことのできない貴重な資源も扱われていました。その一方で、有事の際は房総への退路となり、軍事上の要地でもありました。

『吾妻鏡』によると仁治元年(1240)冬、三代執権北条泰時はみずから指揮してこの山道に立ち、縄をひき、丈尺をうって御家人らの割り当てを決めたとあります。そしてその翌年4月には工事を始めており、泰時自身も工事の監督に当たっています。このことからも、この切通しの重要性がよくわかります。

なお、このときの工事が大変早かったため、朝比奈三郎義秀という豪の者が一晩で切り開いたという伝説ができ上がります。朝比奈峠の名前はこれに由来します。

現在では、新道の開通により通る人も殆どいない道となってしまいましたが、鎌倉に残る数少ない往時を偲ばせる史跡の1つです。

もどる
上へ 次へ
Copyright(c)2002,TheTsurugaoka hachimangu Shrine.All rights reserved.